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みなさん自分の血圧をご存知ですか?

「自分の血圧がどれくらいか」を知ることは大切なことです。
血圧は心臓の動きとともに変動しますが、血圧が高い状態が続くと
色々な合併症を引き起こします。
今回は、『高血圧』について学びましょう!

◆高血圧になるとどうなるのでしょう?

高血圧は他の病気のサイン

血圧とは、酸素や栄養を全身の組織に運ぶ血液が血管を流れるときに
血管(動脈)の壁にかかる圧力のことです。
高血圧になるということはどういうことなのでしょう?
それは「血液の流れが悪くなっている」ということです。
動脈に異常に高い圧がかかっている状態です。
高血圧は一時的な血圧の上昇ではなく、持続的に血圧が高い状態を指します。
高血圧を放っておくと、脳卒中・心筋梗塞などの心疾患・慢性腎臓病など、
死にいたることもある病気を引き起こします。

高血圧が怖いのは、ほかの病気のサインだからです。

高血圧の診断基準

高血圧の症状と種類

高血圧の症状として、肩こり・頭痛・頭重・動悸・息切れ・耳鳴り・めまいなどが起こりますが、
これらの症状は、疲れ、ストレスや、かぜ、更年期障害などの病気でも起こります。
高血圧特有の症状という訳ではありません。それらの症状が出たら要注意です。

血圧日内変動のリズム

一般的に、血圧は睡眠中にはもっとも低く、起床前から起床後に上がります。
そして、夕方から夜にかけて下がるという一定のリズムを刻んでいます。
正常者の血圧は二峰性の山を描き、高血圧では日中の山が一峰性となります。

血圧は日内変動が大きく、緊張・動作・気温などでも大きく影響を受けます。

高血圧の原因

高血圧のほとんどが原因のはっきりしない本態性高血圧です。
食生活などの生活習慣病が関係している場合があり、下図のような原因が
複雑にからみ合って起こります。

高血圧が続くとどうなる?

血圧が高い状態が長期にわたって続くと、血管の弾力性が失われ動脈硬化が引き起こされます。
また、動脈硬化が起こると血圧がさらに高くなるため、高血圧と動脈硬化は悪循環を繰り返すことになります。

高血圧によって動脈硬化が脳で起こると『脳卒中』、心臓では『心筋梗塞』『狭心症』『心不全』、また腎臓では『腎不全』などが起こります。

◆生活習慣を見直しましょう

高血圧の治療法

高血圧の治療には、運動・食事などの生活習慣を改善する「非薬物療法」と
降圧薬によって血圧を下げる「薬物療法」があります。
薬物療法をしている場合でも、非薬物療法を実施することは大切です。

※上記の非薬物療法で、軽症高血圧なら80%以上が改善可能です。
ストレスを減らすことも大切です。治療不十分な場合は、薬物療法を行います。
薬物には、血管を拡張する薬・おしっこを出す薬・交感神経の緊張をとる薬などがあります。

心臓の負担を減らしましょう

では、どうすればよいでしょう。

生活習慣を見直して、少しだけ運動してみませんか?

高血圧とタバコの関係

煙草には「ニコチン」が含まれているのはご存知だと思います。
煙草を吸うとニコチンの薬理作用によって、副腎という臓器を刺激し、
アドレナリンやノルアドレナリンというホルモンが分泌されます。
アドレナリンやノルアドレナリンが分泌されると血管を収縮させてしまい
血液の流れも悪くなって通りにくくなります。

私たち人間が普通に体を動かすためには、全身に一定の血液量が必要となります。
必要な血液の量が血管の収縮によって不足します。
また喫煙による一酸化炭素の吸入で、ヘモグロビンという血液の中に含まれる成分の
働きが悪くなり、全身に十分な酸素を運ぶことができなくなることで体内が酸欠状態と
なります。(ヘモグロビンの働きは全身に酸素を運ぶ運び屋さんと考えてください。)
すると脳は、体に必要とされる血液が不足していると判断し血液量の増加の指令を
出し始め、心臓は今まで以上に大きな力で全身に血液を送り出します。
それが血圧の上昇です。

脳は血管の負担までは考えてはくれません。
血圧が上昇すると血管に大きな負担がかかります。家庭にあるホースで水をまく際に
ホースの先を押さえたことはありませんか?
その時ホースは膨張していると思います。その現象が血管内で起きているのです。
体も物も無理をすれば壊れます。

血圧が上昇する原因は煙草だけではありませんが、高血圧を引き起こす
原因の一つとも考えられます。
元々高血圧の方が喫煙することで、更に血圧が上昇してしまう可能性もあります。
喫煙は高血圧を悪化させるだけでなく、動脈硬化や心筋梗塞などの危険性も
増大させてしまいます。
煙草を止めることは血圧を下げる結果を生むだけではなく、食事が美味しく
感じるようになったり、体調がよくなるなどメリットがたくさん見つかるでしょう。

高血圧と診断された方は、一日でも早く禁煙をすることをお勧めします。

◆薬で血圧を下げましょう

降圧薬の種類と働き

降圧治療の最終目的は、脳卒中や心筋梗塞を起こさないようにすることですが、
そのためにも降圧目標値まで十分に血圧を下げることが最も大切です。
降圧治療を始めたら、降圧目標達成を絶えず心がけて、単剤で効果が出ない場合は、
降圧薬を増量したり、併用したりさらに降圧薬を増やしたりしていきます。

薬物相互作用

降圧薬同士の相互作用には、降圧効果を高めたり、副作用を相殺するなど
好ましい組み合わせがある反面、副作用が増強される場合もあります。
食品と降圧薬の相互作用では、グレープフルーツやグレープフルーツジュースを
摂取した後にCa拮抗薬を服用すると、その血中濃度が上昇することがありますので、
注意が必要です。

◆自分の血圧を知りましょう!

急な血圧の変動に気をつけましょう

寒い時期は血圧により注意が必要です。急に冷やされると血管が細くなり
血圧が上昇します。冬場はこうしたシチュエーションが多くあります。
屋外に出る時には「これから寒い外に出る」ことを意識しますから、
自然と体が構えます。ところが、リラックスしている家の中、例えば浴室や
トイレに入る時、夜間に布団から出る時などは用心していないことが多く、
急に冷えてしまうと血圧が急激に上昇して危ないので、注意が必要です。

年に1回の健康診断のすすめ

高血圧は症状だけではチェックできないので、つい見逃してしまいますが、
いつもと違う症状が続く場合は医師の診察を受けてください。
症状の出ない初期のうちに高血圧を発見するためにも、
年1回の健康診断をおすすめします。

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