病院発の健康ウェブマガジン「すずログ」。
健康、病気の予防、など様々な情報を更新中です!
http://suzulog.wakoukai.or.jp

精神科ってどんなとこ?

mental_01

精神科と聞くと、「暗い」「恐い」といったマイナスなイメージを思い浮かべる方が
多いかもしれませんが、現在の精神科はちょっとした悩みも診察してくれる
身近な存在になっています。
今回は、『精神科』についてご紹介します。

◆精神科と心療内科と神経内科の違いについて

精神科とは

精神疾患を専門とする科です。
生活の中で感じる不眠・不安・意欲低下・抑うつ状態や、幻聴・幻覚・妄想
などの心の症状・病気を扱います。

mental_02

心療内科とは

主に心身症を扱います。
心身症は身体の疾患です。つまりストレスなどを要因として傷ついた身体の症状
(胃潰瘍・高血圧・不整脈・円形脱毛症など)を診療する科です。
ストレス社会に生きている私たちにとっては、誰もが発病する可能性があると言えます。

神経内科とは

脳神経系の疾患を扱う科です。
脳~脊髄~末梢神経~筋の器質的疾患を診療します。
身体症状は、頭痛・めまい・四肢の脱力や筋力低下・しびれ・歩行障害・嚥下障害・
意識障害など多岐に渡ります。

◆精神科の治療について知りましょう

現在、精神科医療の社会的ニーズは多様化し、より高度で専門性の高い医療が
求められています。
外来においては、精神科医との面接を行い、その人の症状に応じた薬物療法
(薬による治療)が行われるのが一般的です。
また、必要に応じてカウンセリングやデイケア等の治療を勧められます。
症状が重く、患者さん自身に病識がなく、外来の治療では難しいと医師が判断した
場合には、入院での治療となる場合もあります。

◆精神科デイケアについて

精神科治療において生活のリズムを整えることはとても重要です。
生活のリズムが乱れてしまえば、きちんと薬を飲んでいてもその効果を
十分に発揮できず、症状の悪化につながることもあります。
精神科デイケアへの通所は、再発・再入院の予防目的はもちろん、心も身体も
健康的な暮らしを続けるための「生活のリズムを整える環境」という
医師の処方薬なのです。
大切なのは生活にリズムをつくること。
病気の種類・症状の重さ軽さ・性別・年齢など問わず、デイケアに通うだけでも
立派なリハビリテーションとなるのです。

主なデイケアの活動(当院の例)

mental_03

この他にも、公園の整備やお花の手入れなどを目的とした「ほっとやすらぎ」、
観葉植物のメンテナンスを目的とした「フラワーロード」、その他アロマテラピー
など幅広い活動を用意しています。

◆心理士によるカウンセリング

最近、カウンセリングという言葉はだいぶ身近なものとなり、いろいろな場合で
多用されるようになりました。
病院で行われているカウンセリングは、医療分野における心理カウンセリングに
なります。主治医からカウンセリングの必要性があると判断され、心理士に依頼します。
そのあとで患者さんとお会いして、担当を決定し、その担当の心理士といろいろなことを
話し合っていくことになります。その話し合っていく内容は様々です。

まず、どういったことにお困りなのかお話していただいて、その方の抱えている問題を
よく理解することから始まります。
その後、どうやったらその問題を軽くすることができるか、どうやったら
その人らしく生活を送ることができるかについて、患者さんと一緒に考えていきます。
その過程で様々な情報や、各種心理療法の技法、こころについての知識など、
心理士が提供できるものは提供し、また提案させていただきます。

まずは、悩んでいることや抱えている問題を言語化し、伝えること。
心理士とコミュニケーションを取りながら、問題を共有し、行動の変化や新しい可能性に
つなげることを目的とします。

◆よくあるご相談例(当院の場合)

  • Q.家族に飲酒をやめさせたい人がいるが、本人はやめる気がなく、病院に受診することも拒否している。家族ではどう対応していいのかわからない。

    まずはご家族だけで来院していただき、本人の状況の確認を行ったうえで、医師・看護師・ソーシャルワーカーより専門的なアドバイス(アルコールの治療内容や関わり方について)を行います。
    また、関係機関と連携し、必要に応じて保健師の自宅訪問の調整や地域の断酒会の紹介なども行い、受診につながるようお手伝いいたします。

  • Q.最近あまり眠れず、気分が落ち込むのですが、自分では原因がわからず、どうしていいか不安です。うつ病ではと考え込んでしまいます。

    うつ病の症状として、不眠や気分の落ち込みがみられることがあります。近年では、うつ病は珍しい病気ではなく、14人に1人がかかるとも言われています。早めに治療を開始することで、内服などで改善されることもありますので、まずは専門医の受診をお勧めします。

  • Q.親が最近物忘れが激しく、以前と比べると怒りっぽくなったような気がして心配です。認知症でしょうか?

    当院では、頭部CTの画像診断や認知症診断のための質問用紙を用いた検査など専門的な認知症の診断を行います。認知症の進行を抑える薬も開発されており、内服にて在宅生活も可能です。また、認知症症状が進行し、ご家族の介護負担を軽減するために、認知症専門のデイケアやショートステイなどのサービスの紹介や手続きも行っております。

  • Q.仕事も休職中で収入がなく、医療費が心配で病院にかかりにくいのですが。

    自立支援医療制度の紹介をし、医療費が1割負担となる手続きを行います。医療費の負担が軽減したことで病院に受診しやすくなります。また、失業保険や傷病手当などの各種保険制度の紹介を行い、経済的な相談にも応じています。

受診することに抵抗を感じたり、周囲の人の反応が気になったり・・・
でも『病気を治療する』という風に考えてみると、体の調子が悪くて内科や外科を
受診することと大きな差はないのです。
不眠や意欲の低下、強い不安やゆううつな気分など、身体的な症状ではなく
心の問題を抱えたときに精神科を受診するというのは、ごく当たり前の行動だと
言えます。

眠れなくて困っている、イライラして落ち着かない、アルコールをやめたいけどやめられない、
もの忘れが心配…など様々なご相談に対応しています、気軽に相談してみませんか?

Copyright © 2012 Wakoukai Inc. All rights reserved